あなたの膝の痛み鵞足炎(がそくえん)かも?
2023年09月6日
カラダのコラムを読んでいただきありがとうございます!
今回はスポーツ障がいの1つであるである鵞足炎の症状と原因、その予防について書かしていただきます。
スポーツをやっている子供、保護者、指導者全ての人が知っておくと役立つと思うので是非最後まで読んでいただけると嬉しいです!
それではさっそくやって行きます。
目次
鵞足炎(がそくえん)とは
膝の内側の鵞足(膝から5cmほど下がったすねの内側)に負荷がかかり滑液包に炎症を起こしている状態のことです。ポーツを行なっている人に多くみられますが、好発年齢や男女比はあまりなくどんな人でもなりうる可能性のあるものの一つです。
発症初期は運動時の痛みですが、悪化してくると安静時にも痛みが出てくるので早期に対処することが大切です。
症状
症状は鵞足部(膝内下方)の痛みや圧痛、運動時の痛み、腫れや熱感(炎症症状)などがあります。
先ほども話したように悪化すると安静時の痛みも出てくることがあります。
※鵞足炎を判断するときは鵞足部の圧痛・腫脹・熱感やスポーツ活動の内容などを確認しMRIなどの画像を元に診断していきます。
原因
鵞足は縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉が集まって構成されており、そこの滑液包が繰り返しの摩擦やストレスを受けることによって発症します。
上記の3つの筋肉に硬さがあることが原因で症状が出ることが多くあるためしっかりと確認することも大切です。
またアスリートばかりではなく変形性膝関節症や内側半月板の損傷があるの人にもよくみられるためその既往がある場合も注意しましょう!
鵞足炎のリスクファクター
- 不適切なトレーニング(フォームや負荷の量)
- ストレッチ不足(ハムストリングスの硬さ)
- 変形性膝関節症
- 内側半月板損傷
- など
予防
予防としては鵞足部のストレッチや臀筋のトレーニングになります。
筋肉の柔軟性が低下してくることで発症しやすいためしっかりと柔軟やトレーニングを行いましょう。
股関節の外転・外旋筋である中臀筋、大臀筋のトレーニング
大臀筋のトレーニング
STEP1
仰向けになり、両膝曲げましょう。
STEP2
ゆっくりとお尻を持ちあげましょう。
STEP3
お尻をゆっくり降ろし、元の姿勢に戻ります。繰り返し実施しましょう。
※注意点
腰を反らないように注意しましょう。
①腰を反らない
この運動の目的は、大殿筋やハムストリングの筋力強化です。これらの筋が弱い場合は、腰背部の筋を過剰に使い、腰椎伸展によって股関節の伸展を代償します。お尻を上げる前に腹圧を高め腰椎を安定させると、腰背部の筋が抑制されて腰が反りづらくなります。
② 足を置く位置を調整する
踵を膝の真下に置くことでより大殿筋に負荷がかかります。踵が膝よりも遠位に来るように置くとよりハムストリングに負荷がかかります。また、足幅を広くすると大殿筋の筋活動が高まります。目的に応じて足を置く位置を調整してみてください。
③ ステップアップ
両脚ヒップリフトが楽に出来るようになったら、より負荷が高く体幹や股関節回旋の要素が加わる片脚ヒップリフトに挑戦してみましょう。
内側ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋)と薄筋のストレッチ
内側ハムストリングスのストレッチ
STEP1
浅く腰掛け片足を斜め前方に出しましょう。
STEP2
骨盤を前方に倒しましょう。内ももが伸びた状態を保持しましょう。
STEP3
元の姿勢に戻りましょう。
※注意点
腰を丸めないように注意しましょう。
① 実施時のポイント
上半身を開いた脚の方に倒してしまうと、通常のハムストリングストレッチと同じになってしまします。上半身は、ストレッチする脚とは反対の脚の方向(真っ直ぐ前)に倒すようにしましょう。
② 痛みのない範囲で行う
この運動は痛みを感じやすいストレッチです。ストレッチ時に痛みを感じると、筋防御が起こり、筋がリラックスしづらくなってしまいます。心地いいつっぱり感を感じる程度で実施するようにしましょう。
③ 腰を丸めないように
ハムストリングを効率よくストレッチするには、骨盤を前傾させる必要があります。骨盤から前傾できるよう、おへそを前に突き出すような意識で行ってみてください。
施術
基本的には保存療法(安静)がメインになってきますが、急性期を過ぎてからは鵞足の構成である内側ハムストリングスや薄筋のストレッチを行います。当整骨院では超音波や鍼などを用いて、より早期の競技復帰や日常生活へ戻れるよう施術を行います。
スポーツでの怪我やその他、体のことでお困りのことがあれば是非一度ご相談下さい!!
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